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No.19

めちゃくちゃの混合比のガソリンも、もうすでに2リットル近くエンジンに注入して既に2日経過し、その都度セルにてクランクキングを行い、キュルキュル、シュポシュポ・・・と繰り返し、さぁ、ではそろそろプラグを取り付けて「行くぞ!!」。

 

 (ピュッピュッのメチャメチャの混合油です。)

でも何か心配なので、室内の方、シート、シートベルトの金具の錆落とし、ベルトにまで色が付いていてこれもばらし、タワシにてゴシゴシ洗う作業等をエンジンに関わる作業と交互に行っているのだ。

気ははやるし、焦りもあり早く”火”を入れたくてしょうがないのだが、ここは一呼吸おいて車内のくちゃくちゃになってる様を正し、少しずつ元に戻す作業も行っている。もう全くひどい状態である。。。見れば見る程腹が立ってくる。なんでこんな室内のガラスの裏にまで色が付着しその上にホコリまで乗ってて・・・。

先ほどもクランクを回しこれで随分軽くなったようだ。しかし今日はアクセルペダルの所の錆落としとボルトの交換作業をしてしまってから、その後に待望の”火”を入れてみよう!とにかくこのアクセルのところを・・・。メタボ寸前の体にはキツイ体勢で、ウ〜ン、キツッ!・・・・・・『ボキッ!?』・・・・・・痛っ?アバラ折れた!?全くもう大変。。。どうしていつもこの右脇腹のアバラばっかり痛めつけてしまうのか?運動は充分してるのに?自分の体重で折ってしまうみたい。。。イテテ・・・

もう頭にきたけど今はそんな場合ではない。今日はとにかく”火”を入れるのだ!!あの問題だったオイルタンクにオイルを注入する。一番、番手のやわらかいものをとりあえず3リットル、そして追加してまた3リットル、合計6リットル入れる。湿布を貼り、気を落ち着かせ、そしてプラグを付け・・・・

イグニッション オン!!

キュルル・キュルルゥ〜キュルルゥ〜〜ボン!バン!!バリ!バラ!!ポンポン!ブスブス・・・・・

ものすごい白煙で工場内は真っ白に!それもそのはずで”超濃い目”ガスのおかげで辺りはものすごい光景だ。なんとかとにかく動いたのだ。もう一度注入ガスの濃度を下げたものをウェーバーキャブに再注入し、もう一度イグニッションオン!!バリバリ・ブスブス・パンパンパン・・・・・グォーン・ペンペン・グロ〜〜ン。

"やったやった"

ギャイ〜ン・ギャイ〜ン・グォ〜ン・グォ〜ン!!!嬉しさで涙が出そうになった。この911のレーシングサウンド、もうたまらん!でも今日はこれまで。ストップストップ。。。

ついに”火”が入りました。この日は何とも言えない満足感・達成感で、幸せな気分で眠ることに。

そして次の日”今日も一日がんばりましょう!では今日もまず美味しいガソリンにブレンドした添加剤入りのガスを注入する準備もしたし、さぁ行きましょう!スイッチオン!!グルグル・グオ〜ン。白煙も少し出るけど、今日は少し熱を入れておこう・・・グォ〜ングォ〜ン・ギュ〜ン・パンパン・グォ〜ン。

911のエンジンオイルはタンクのみ!でオイルの量を量れる設計になっており、今回のようなケースでは本当にエンジン本体にオイルが回りきっているかどうか、チェック出来ない為に、毎日少しずつこうして回しているのだ。

ギャィ〜〜〜ン・シュワァ〜〜〜ン・シュワァ〜〜〜ン・・・・・・・・・・・・・・・・

『ガキ〜ン!』

???えっ?何?・・・・ものすごい金属音・・・!!

次につづく

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