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No.18

さてさて。来店されるお客様が、本来いつもあった場所にポルシェが”いない!”異変に気付き、久しく工場内で僕が作業しているのを発見し、『社長!眼、見えてるんかぁ?』『今?何しとるん?』とか『すげぇ〜車の中こんなにきれいやったんかぁ〜!!』とか反応さまざま。

とにもかくにも年内に”火”を入れると宣言した以上、エンジンは何としても回しておかないと。
しかしこの”リビルト・エンジン”送ってもらってからもうすでに何年だろう?
やばい・・・、まずい・・・、内部がオイル切れで、シリンダー内・バルブ・ガイド・クランク・カム等々錆が浮いていたらどうしよう・・・。ピストンリングなんか超精密部品なので油膜切れになっていて、それを動かしたらどうなるか?

内部のことを知って知り尽くしているからこそ、考えれば考える程恐ろしい・・・。

とにかくクランクを静かに回してみよう!18mmのレンチをかけてそっとクランクを廻して・・・。重い!!・・・待てよ!!!混合ガソリンを作ってそれを吸気側からとプラグ穴に直接注入してからにしてみよう。。。

という訳でオイル50%、ガソリン50%として混合油を注入することにした。オイルを直接だと粘度が高すぎでうまくエンジン内部に浸透させるには相当量を入れるしかないし、時間もかかる。だから薄い方が浸透力があると考えたのだ。

ウェーバーキャブのファンネルから直接”ピュピュッ!!”と。プラグ穴からも出来るだけ奥まで届くように”ピュピュッ!!”と。滲みて行くまでしばらく待とう。。。今更慌ててもしょうがない。半日後に恐る恐るクランクを回してみたら少し動きが軽くなったろうか?そしてまた”ピュッピュッ”と注入する。

燃料タンクはまだ配管が出来ていないから1リットル容器にこれまた濃い目の混合ガソリンを作り、見事な出来!のフューエルラインと、新品のフューエルポンプから直接吸わせることにした。

前回の話で心配だったバッテリーの配線は結局作り直したので、今回は全く遠慮無くバッテリーターミナルをいよいよ結線。そして、恐る恐るイグニッション・・・ON!!!!!

ギュルギュル・・・シュポーン!

いやいや慌てるな。まだまだオイルがエンジンに回りきってないからエンジンはかけられない!とにかくクランキングのみで我慢我慢。。。

スイッチONすると左リヤから”キーン”とCDi特有の作動音が聞こえ、もうワクワクしてくる。ついに”火”を入れる目前になったのだ。

 

 

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予告 そしてついに ド・ギャ〜ン!!! と火が入った!!・・・が!?

つづく(*・ω・)ノ

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