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No.8

ついにエンジンミッションが車体に乗った。さあ次は、いよいよエンジンがかかるように、燃料タンクを外して、中を掃除して、たぶん錆とか、以前73yの911Sで見つけてしまったヘドロのような物?とか、とにかく10年以上たったガソリンは得体の知れないモノに変質してる。きれいにしなきゃ。ひょっとして中にボウフラみたいなのが泳いでたりして?!
工場内に出たり入ったりしてるマックイーンポルシェ。ショールームには73yの美しいナローが居る。そんな中、春特有の病気が発生しつつある。
病名はポルシェ病と言う。

感染すると潜伏期間が有り、人により発病するまでに時間差はさまざまだが、一度発病したら大変。熱病にかかったみたいになり、イライラしたり、目に付く車が皆、バカに見えたり、そのたぐいの本を読みあさり、ひとりため息をついたり、気が付くとそのたぐいの本が山になっていたりする。あとはもうポルシェを買うに至るまでその症状が続く……。

 自分もそうだった。当時の僕のような顔をした人が、お客様が最近はチラホラと……。あの車には人を病気にしてしまう魔力がある。うしろから見ても、ヒップラインが、ああセクシー。サイドのクビレ、ふうーんたまらん。運転席から見えるふともものような左右のフェンダー、ああ、全身が官能エロス!!恋する男たちがいて当たり前じゃないか。
その美しいマックイーンポルシェは、じゃまだ! ついに雪の中に出されてしまった。サムイヨ〜。
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